乳がん闘病の記録、第14弾です。
前回までの記事はこちらへ。
➀検査編
②続・検査編
③術前化学療法編(DOC療法1クール目)
④術前化学療法編(DOC療法2クール目)
⑤術前化学療法編(DOC療法3~4クール目)
⑥術前化学療法編(EC療法1~4クール)
⑦化学療法治療結果と術式決定編
⑧手術入院編
⑨病理結果と今後の治療編
⑩放射線治療と内分泌療法編
⑪放射線治療後の体調と内分泌療法編
⑫内分泌療法と術後乳がん検診編
⑬内分泌療法とリンパ浮腫・術後乳がん検診2回目編
*
【前回記事終了時点の状況】
内分泌療法(ホルモン療法)継続中。(2019年3月26日~)
・抗がん剤による副作用:手足の爪は変形や変色が気にならない程度に回復。もう気にしなくて良い。
頭髪は段差の多いボブのような長さ。現在20㎝程度。後ろ髪をくくれるようになった。髪質は細くなり、くせ毛になって、全体的な毛量は減っている。
肌が弱くなりアトピー体質が表面化した(以前からアトピー要素は持っていた)。汗や摩擦で炎症を起こしやすい。
・手術による副作用:腕の可動範囲は正常で問題なし。
手術した左脇の神経の痛みはほとんどなくなり、気にならなくなってきた。
傷痕の周囲は硬くなっている。定期的に腕を動かさないと、脇の筋が突っ張って伸びなくなり、痛くなる。
左腕にリンパ浮腫を発症。上肢が1㎝ほど太くなっている。手首も右手より少し太くなった。(治療前は左腕の方が細かった)
身体全体のむくみが取れた為、腕も以前よりは細くなったが、相変わらず左腕は右腕よりも腫れて太い状態。
やっと左手でフライパンを持ち上げられるようになった。(これまでは左手で鍋を振ると重たくて痛みが出るので、調理でなるべく左手を使わないようにしていた)
・放射線治療による副作用:左脇手術創と左胸下は色素沈着したのか少し黒さが残る。空腹や疲れがたまると空咳が出る。
・ホルモン剤による副作用:発疹は副作用を抑える薬を毎日飲む事で出なくなった。軽度のホットフラッシュはあり。
たまに薬を飲み忘れて生理が来そうになる(おりものに血が混じる)が、薬を飲むと止まる。花粉症の時期やインフルエンザ流行時期は、睡眠不足で体力が落ちている時などに、副作用を抑えるアレルギー薬を飲んでも効かない時があるので、時間を空けて1日に2回服用する事があった。(ていうか寝ろ。←)
花粉症の症状は5月末頃までありました。がん治療をする前と比べて苦しい期間が非常に長く感じました。
抗がん剤治療を始める前には大きなドールを動かす体力もなく、治療後は視力も落ちて、今後はもうドールは扱えないだろうと思っていた体力が、
細かい手作業を伴うアクセサリー作りが出来るようになり、そろそろ本格的なドールメイク作業も出来るだろう、やってみよう、と思えるくらいには回復してきました。
髪の毛の回復具合比較を写真でしようかと思ったけど、写真が出てこないので気が向いたら後で貼り付けるという事で。
【本題】
なにがありましたっけ?←
という感じですが、次の術後乳がん検診を待つ間に、COVID-19が世界中に蔓延してコロナ禍が始まったり、リンパ浮腫が酷くなったりしていました。今回はその話が中心になるかと思います。
コロナ禍の影響で、通っていたフィットネスジムがお休みになりました。その間、自宅でストレッチと軽い筋トレをしているうちに、これまでのジムでの運動量が身体に負担になっているようだと気づいたので、この際、ジムを退会して自宅で運動する事にしました。
どのみち、がん患者がコロナ禍の中で室内ジムに通うのは不安要素が多すぎる。抗がん剤や手術、放射線治療で肉体の基礎体力が落ちているし、今の私がコロナに罹ると重症化するリスクが高いので、なるべく自宅や屋外で運動する選択をしました。
ジムをやめてから、身体全体の浮腫みが引いたようで、去年まで履いていたズボンがゆるゆるになるくらいにはスッキリしました。体力はもっとつけた方が良いんだけど、軽い筋トレでもリンパ液の代謝が追い付かなくなって腫れるようなので、今後はウォーキングや下半身を鍛える事を中心に出来たらいいなと思います。というか、睡眠が足らないと何もしなくてもリンパが腫れて痛くなってくるので、
私はまず、ちゃんと睡眠時間を確保せねばならん。(切実だが作業がしたい症候群)
■2020年4月3日 大学病院婦人科
ホルモン療法の副作用で子宮がんのリスクがある為、定期検査を行いました。
毎度おなじみの内診と検体採取です。子宮の内側の細胞を取って調べます。痛いし出血するから何度やっても嫌だ。何とか口実を作って受けるのやめたい。せめて年1回になりませんかね。この検査は心身に負担がかかりすぎるんだよ。
検査結果を後日電話で聞くのも嫌なので、いつも次の検査の時に先生の口から結果を聞いています。前回の結果は問題なしでした。今回の検査結果はまだ聞いていない。(単純にそっちにエネルギー裂きたくない)
早くがん検診が検尿だけで済む時代が来てくれ。
とりあえず、次の検査は10月です。(すでにもう嫌。←)
■2020年5月13日 乳腺科受診(電話診療)
ホルモン療法の薬をもらいに行く予定だったのですが、診察日の前日に乳腺科受付から電話がかかってきて、
「コロナ禍の影響で電話診療に変更します」と言われた。
翌日の診察日当日に、担当医から電話があり、簡単に症状や異常がないかなどのやり取りをした後、病院から薬局へ直接処方箋を送ってもらいました。私はその後、薬局へ出向いて薬を受け取りました。
薬局は自宅から歩いて行けるので非常に楽でした。今のところ特に大きなアレルギー症状も起こらないので、もうこれからずっとオンライン診療でいいと思う。←
■2020年7月1日 術後乳がん検診3回目の予約
電話診療の際に、「コロナ禍の影響で次の検診の予定を遅らせてもらうかもしれない」と言われていたが、実際にはほぼ予定通り予約が取れた。
■2020年7月13日 リハビリ科受診
リンパ浮腫が酷くなったので、電話で予約をして受診しました。
6月末~7月初旬ごろ、手術でリンパを取った左腕がいつもより腫れて痛みで眠れず、いつも寝るときには外している医療用スリーブを着けて寝ると少し回復。すると今度は、左手の手の甲(親指と人差し指の間)が腫れて激痛が起こり、痛くてたまらず、応急処置でテーピングのテープを左手甲にガチガチに巻き付けた所、翌日には腫れが引いて、痛みはマシになりました。指で押さえると痛む程度に回復。
それでも完全には腫れが引いていないので、リハビリ科に電話。
電話で症状を話して、リンパ浮腫用の医療用スリーブと一緒にグローブを購入する事になった。ちょうど今使っているスリーブが買い替え時期だったので、セットで購入する事に。
診察当日は、サイズ確認の為いくつかのグローブを試着。
スリーブはドイツ製のものと日本製のものがあるんですが、ドイツ製のスリーブははき口がゴム仕様で、日本製のスリーブは「織り技術」でゴムのように伸びる仕様になっている。「織り」仕様の方がズレが少なくてガッチリ止まるので、今回も日本製のスリーブを購入した。職人技術だなあ、と思う。
応急処置の話をすると、「テーピングのテープより弾性包帯の方が良い」と言われ、リンパ浮腫を抑える為の包帯の巻き方を教えてもらいました。テーピングだと皮膚が荒れるし、皮膚の表面にくっつきすぎてリンパがあまり流れないそうで。
今回ひどく腫れた原因ですが、リハビリ科の医師曰く
「左手にかすり傷を作ったんじゃないかな?ちょっとした傷でもそこから雑菌とか入って炎症起こすんで、怪我をしないように気を付けて」
といわれました。
いや、ケガした覚えはないんだが。。。と、首をひねる私。
てっきり運動のし過ぎで腫れたと思っていたので。
ひょっとしてアレか。アクセサリー作りでワイヤーやニッパー弄ってる時に擦り傷作ったか。。今度からワイヤー曲げる時は左手に手袋しなきゃダメだな。
あと、強めの洗剤、漂白剤とかカビ取り剤が左手の指にかかっても、痛みが出て腫れそうになります。爪の間とか皮膚の荒れた部分から洗剤が入り込むんだろうな。。。家事で手袋するのはあまり好きじゃないんですが、今後は左手だけでも手袋する事にします。
診察にはいつものリハビリ技師の先生と一緒に、研修医も参加していた。どんな装着感のスリーブが最適なのか、とか、リンパ腫れるとこんな風に苦しいんですよ~っていう話をしたら、なるほど~と言いながら、ちょこちょこっとメモを取っていた研修医さんでした。生徒がいると張り切るのか、いつもより説明をキッチリしてくれるテンション高めのリハビリ技師が面白かった。←
この日はスリーブの注文をして、スリーブの保険適用申請に必要な医師の診断書をもらって帰宅。
が、診察終わってから会計まで1時間待たされた。医師や看護師より医療事務員さんの方が仕事量オーバーして切迫してる現状がよく判る。。人増やしたげて。。でないと私も帰れなくて喉痛くなってくる。。←
スリーブは約1週間後に、郵送で自宅へ届いた。
その後、夫の職場でスリーブ代金の保険適用申請をする(夫の扶養なので)。申請すると3割負担に減額されて、代金の一部が返金されて戻ってくる。
医療費申請するには装着写真が必要なので、夫に撮ってもらいました。スリーブとグローブを両方着けるとこんな感じ。
グローブは装着すると、負荷がかかって手のひらが内側にグーっと曲がるくらいには、キツイです。指を曲げ続けるのは困難なので、グローブしながら手作業をするのは無理。パソコンでタイピングも出来ないレベル。なので、外出する時や、細かい作業をしない時だけ着けています。腫れが酷く感じる時は長い時間着けていますが、指先が痺れてくるので、丸一日は無理です。
見た目に腫れが酷くなくても痛みが出る時があるので、そういう時はグローブを着けるようにしています。
一番腫れが酷かった時に3時間くらい着けていると、ある時不意にリンパが流れだして腫れが引きます。「ジュン!」という絞り出されるような「音」が聞こえるんですよ。。スリーブを初めて付けた時もそうでした。その後、腕回りがスッキリするんですよね。。
その後は酷く腫れていませんが、全体的に右腕より1センチ太くなってるので、引き続き用心してスリーブとグローブを着けていきます。
あと、腫れが気になる時とお風呂入った時に、リンパドレナージュをしてます。でもやっぱり、寝不足にならない事と、怪我をしない事が一番のリンパ浮腫予防だと思う。
■2020年8月12日 術後乳がん検診3回目
のはずだったんですが、なんと見事にすっぽかしました。(爆)
前日夜に配信で「刀剣乱舞・大演練」を見て心身共に満たされたまま心地よく眠りについた結果、
翌日の予定を完全に忘れて爆睡してましたwwwwすんまっせんwwwww
で、改めて受付に電話して予約を取り直しました。お手数おかけいたしました。
■2020年8月14日 術後乳がん検診3回目・乳腺科受診
はい。仕切り直しまして、今回のメニューは、
血液検査(採血)
超音波検査(胸部エコー)
乳腺科診察(ホルモン療法の薬をもらう)
の3本立てでした。(サザエさんか)
マンモグラフィーは今回お休みです。
半年ごとにマンモをやると、1年間に照射できる放射線量をオーバーしてしまうんだそうです。今後はマンモのみ年1回、採血とエコーは半年に一回のペースで行います。
手術で固くなった胸をぺったんこされると悲鳴が出るほど痛いので、マンモの回数減ったのは嬉しい。
コロナ禍の影響で、病院内はいつもより空いていて、
採血は私史上最速で終了、
エコーも防護服でがっちり固めた医師がササっとやってくれてあっさり終了、
そして診察では、
担当医「乳腺外科の電話受付パンク寸前だったんですけど、ついに電話受付専門の人が入ったんですよ!(歓喜)」
私「ついに!(歓喜)」
という話をして、(笑)
コロナ禍の影響による今後の変更点を伝えられました。
・術後乳がん検診の電話予約開始が1か月前→3か月前に変更
・検査結果は郵送で送られてくる
・病状に変化がなければ、今後は主治医の診察はない
元々、手術後は主治医に会える機会が、術後乳がん検診の結果を伝える時のみになっていました。結果が郵送に変更になったので、実質的に主治医と会う機会がなくなりました。
処方箋の薬の数を間違えたりとか事務的にヌケてる所はあったけど(笑)、外科技術はとても優秀な女医さんでした。大変お世話になりました。
今後は、お薬をもらう時に乳腺科の担当医とお話をして、処方箋を出してもらうのみになります。
ホルモン療法が一段落する4年後には、ホルモン療法を続けるか終了するかを判断するはずなので、ひょっとしたらもう一度主治医に会う機会があるかもしれない。
■2020年8月28日 術後乳がん検診3回目の結果(郵送)
1週間後には郵送で届くと言われていたが、実際には2週間後に届いた。
今回の検査結果も、問題なしでした。
いつも診察の時にもらう書類(エコーの診断画像や次回検診のお知らせ等)が封筒に入っていました。
あと、「遺伝子検査が健康保険適用になったので、受けたかったらどうぞ」的な書類が入っていました。「遺伝性の乳がん」かどうかを調べる血液検査です。
保険が効くなら受けようかなー。。と思ってよくよく読んでみると、3割負担で7万。
3割負担で7万。
PET-CTより高いやんけ。←
というわけで、再発するとか気になることが出てこない限りは、とりあえず見送ることに。
私の母も乳がんで片胸を全摘してるのですが、遺伝性のがんではないような気がしてます。母以外に乳がんや子宮がんになった親戚がいないし、母は手術のみで抗がん剤や薬物治療を全くせずに、今まで一度も再発をしないで、昨年医師から「完治した」と診断されたので。
ストレスですよ、ストレス。(笑)
私の精神世界での環境は最悪でしたから。10年以上サイキックアタック受け続けると癌になるんだって思っておくよ。
今はようやく環境が改善されて楽になり、ホッとしています。
*
次回以降の予定です。
■2020年10月2日 婦人科検診
半年に一度の子宮がん検診です。
■2020年11月 術後乳がん検診4回目の予約(電話)
■2020年11月13日 乳腺科受診
ホルモン療法の薬が切れるのでもらいに行きます。
■2021年2月 術後乳がん検診4回目
次回は、来年の2月頃に記事を書くと思います。
アミュレット写真の試し撮りをした時の写真ですが、こうしてみると、やっぱり左腕腫れてるんですよねー。。元に戻ってくれるといいんだけど。