これから、少しずつ鬱に関する事を書きます。
書きたい事が出てきたら書くので、必ずしも私の闘病生活を順を追って書くわけではないです。
以前は、他のブログに鬱を克服する間の事を少し書いていましたが、今は非公開になっているので、このブログに書いてない事に関して、私が答えられる範囲のものでしたら、ご質問にもお答えします。
鬱に対する精神的なアプローチに関しては、「アセンション」という形でいつも書いてますので、あえて鬱に特定して書く必要はないと思います。
なので、このブログの「うつ」カテゴリーでは、実際に現実生活で何をしていたか、を中心に書きたいと思います。
えーと、とりあえず記録的に書いておきますと、
私がうつ病を発症したと「自覚した」のは、2005年の初夏。
実際に通院を始めたのは、2007年の夏。
通院終了したのは、2009年の9月でした。
通院期間、短いですかね?
でも、心療内科の先生曰く、私の鬱は「重度」と認定されていたようです。
私が重度だったにも関わらず、2年余りで通院を終えたのは、単純に薬を飲んでいただけではなく、薬に変わる代替療法、自然食品を取り入れる事と、肉体的、精神的アプローチをずっとやっていたからだと思っています。
通院最終日に、「あなたは(発症してから病院に)来るのが遅かった」と言われました。
何故来るのが遅かったのか?。。。自力で治したかったからです。
単純な話です。鬱っぽいな、と自覚しても、心療内科に通院したいなんて思う人は、恐らく一人もいないだろうと思います。
でも、気持ちが沈むだけではなく、肉体が思うように動かなくなるほどになれば、投薬治療も必要になります。病院に行くのは、決して悪い事ではないです。必要に応じて行けばいいだけです。通院する事に関して、あまり深く考え過ぎない方がいいですね。
さて、
通院する事になってしまったら、まず最初に知っておいた方が絶対いい事。
「自立支援医療助成制度」というものです。
簡単に言うと、通院する人の収入に合わせて、医療費を減額してもらえる制度です。
心療内科の医療費って、案外馬鹿になりません。風邪で内科にかかるのと比べて、何倍ものお金がかかります。
辛くても心療内科に行かない人の半分くらいは、医療費が原因で通えないんじゃないか、と思うほどです。
「自立支援助成」を受けると、実際には医療費負担が1割になります。私の場合はそうでした。
普通の家庭だと、大体3割負担ですから、医療費は3分の1になります。これはかなり大きいです。(ただし申請した医療機関に限ります)
病院に通って、薬を飲んだ方が楽になる、と解っていても、家族から「お金かかって大変なのよね、早く治ってね」とか言われたら、鬱で苦しんでいる本人は、身につまされて通えなくなります。家族は深い意味で言っているわけではないのですが、本人にとっては死ぬほど思いつめる原因になります。
病院に通う事が悪い事なのだ、と思ってしまったら、本末転倒なのです。
心が軽くなるのなら、どんな援助も受け入れるべきだと思います。
さて。
実際の申請方法は、いつも通っている心療内科・精神科の受付に、保険証と認印を持って行き、
「自立支援医療助成を受けたいので、申請お願いします」
と言うだけです。
後は病院側で、全て手続きしてくれます。
実際に減額が始まるのは、申請してから1ヶ月後になります。
申請すると、こんな紙を渡されます。これは私が実際に使っていたものです。
今は様式がどうなっているか解りませんが、変わっていなければ同じものがもらえます。
申請する時に、毎回通う病院と、調剤薬局を登録します。
登録した場所でのみ、減額が適応されます。
この書類を、毎回病院に持って行き、必要事項を受付で書いてもらいます。
調剤薬局にも、処方箋と一緒に渡すと、必要事項を書いてもらって減額されます。
書類を忘れると、減額してもらえませんのでご注意を。
この画像の書類には、私が通院を終える頃の記録が残っています。この頃は月2回のペースで通い、最後の方は投薬なしで、カウンセリングのみで通っていたので、通院を終える前の2回分には、薬局の記録はありません。
書類の「自己負担額」を見て頂けると判りますが、実際にこのお値段で通院していました。
申請する前は、この額の3倍の金額を払っていました。実質、一回にかかる医療費は3千円を超えていて、通い始めた頃は週に1度、月4回とか、通院頻度も多かったので、確実に家計を圧迫していたのです。
でもこの制度、おおっぴらに告知されていません。
今回何故こんな所でこの制度をご紹介するのかというと、医療機関や役所で教えてもらえないからです。
「自立支援医療助成制度」で検索すれば、各市役所のホームページで概要が見れます。
でも、あまりにも不親切です。申請方法すら載っていない場合がほとんどです。
私が調べた限りでは、特定の案内ページというものは存在しません。地方によって、書いてある事がまちまちです。
そもそも、「自立支援医療助成」という名前を知らなければ、調べる事すら出来ません。
それでも、保険証が使える医療機関であれば、ほとんどの病院で適用される制度です。
私がこの制度を知ったのは、本当に偶然でした。
例に漏れず、高額医療費に悩まされていた私のダンナが、たまたま新聞を見ていた時に、この制度の事が載っていて知ったのです。
ダンナが申請方法を調べ上げ、それでもよく分からないので、病院の窓口で聞いてくれました。そうしたら、保険証と印鑑持参、という何とも簡単な方法で申請出来たという話です。
この制度は、心療内科や精神科に通っていて、ある程度の長期通院が必要な「病名」が診断されていれば受けられるようです。
ちなみに、この制度に申請しても、「障害者認定」をされるわけではありません。当然ですが「障害者手帳」なども発行されません。もらえるのは、上に貼り付けた画像の書類だけです。
生活をする上で、身元確認の時に、自分が鬱である事を知られるような事にはなりませんので、そういう心配をされている方は安心してください。
ただし、役所に心療内科や精神科に通っていた記録は残ります。それでも刑事事件などに関わ
らない限り、他人に知られる事はまずありません。
でも、「抑鬱や躁鬱」以外の病名(統合失調症など)が付いている人の場合は、障害者認定が条件になる場合もあるようですので、詳しい事は病院に聞いた方がいいと思います。
役所に聞きに行くのは、多分時間と体力と精神力の無駄になると思います。
通常、抑鬱や躁鬱だけでは、精神障害者とはみなされません。実際に、障害者認定の対象外です。
鬱って、誰にでも起こりうるものなんですよね。
ただ、今はまっている泥沼から、ちょっと抜け出せなくなっているだけです。
泥沼から抜け出せなくなっている思考パターンを変える事。
私は援助を受ける資格がある人間だと信じる事。
鬱であるという事を、重く考えない事。
そして、自分の弱い部分を責めずに受け入れ、真摯に向き合う事。
これも、鬱を克服するには大事な事だと思います。
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